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[お知らせ]公開シンポジウム2011

[テーマ] 『“まさか!”の応用心理学  災害時はこうする

 東日本大震災や原発事故は,「時」「場所」「規模」が想定外だっただけではなく,被災者や関係者以外の人々にも想定外の,「まさか!」という心理や行動を呼び起こしました。このような「まさか!」の現象がなぜ起きたのかを応用心理学の観点から,三人の専門家が切り込んだ議論を展開します。「なぜ人は逃げ遅れるのか」「安全といわれていたシステムがなぜ崩壊するのか」「風評被害はどのように広がっていくのか」といった興味深い話題が提供されますので,そこから「災害時にはこうすべきだ」といった新たなヒントを探してみます。
[日時] 2011年11月12日(土)
       13時30分~16時00分

[場所] 日本体育大学世田谷キャンパス記念講堂
     東京都世田谷区深沢7-1-1

     ◆入場・参加費無料(事前申込み不要)

[企画] 日本応用心理学会企画委員会

[司会] 藤森 立男 氏(横浜国立大学)

公開シンポジウム2011のポスター
※画像はクリックで拡大表示されます

[話題提供]
  「自分だけは大丈夫」と思う心の動き
    伊坂 裕子 氏(日本大学・自分や他者の性格を知るプロセスの研究では新進気鋭の研究者)
  職場に潜む危険と将来予測される事故への備え
    深澤 伸幸 氏
   (東京富士大学・職場の危険感受性訓練と安全管理に向けた教育プログラムの開発に従事)
  風評被害:誤った消費者像が的外れな対策を招く
    中谷内 一也 氏(同志社大学・リスク心理学関係の講演や著書多数)


応用心理学のクロスロード 第3号

[表紙] [本文]
応用心理学のクロスロード 第3号 応用心理学のクロスロード 第3号

◆CONTENTS
[巻頭言]
基礎心理学と応用心理学の協働  井上 孝代

・日本応用心理学会第78回大会へのお誘い

[特集]
対談 宇宙飛行士と応用心理学  森下 高治・山崎 直子

[応用心理学 未来への展望]
応用心理学が社会に貢献していくために  肥田野 直
基礎を据えた研究と実践の積み重ねを大切に  福原 眞知子

[ホープ登場 クロスロードの星]
(9)荒木 みさこ[桜美林大学]
(10)寺崎 美穂[大阪府交野市こども室・枚方市福祉部子育て支援室]
(11)山口  司[北星学園大学]

・「大会発表賞」の新設と第1回受賞者の紹介
・2010年度日本応用心理学会学会賞受賞者の紹介  櫻井 美由紀・岩崎 祥一

[大学探訪]
応用心理学の教育を考える 流通科学大学サービス産業学部  岩崎 久志

[職場探訪]
車社会の諸問題に取り組む 財団法人日本自動車研究所  大谷 亮

[緊急報告]
東日本大地震 岩手からの報告  細江達郎

[特別寄稿]
F・E・フィードラーの履歴,業績および思い出(その1)  白樫 三四郎

[海外最新事情]
カリブ海の島国,セントルシア国の育児事情  森 由隆

[CROSSROAD ESSAY 私と応用心理学](3)
応用心理学者の心理学  大村 政男

[BOOK REVIEW 本を出しました]
大渕 憲一  『親を殺す「ふつうの子ども」たち』
坂口 哲司  『新・送迎の言葉』
星 薫   『教育と心理の巨人たち』
橋本 泰子  『ありがとう療法 入門編・実践編』

[心理学から見たおすすめDVD紹介]
『精神』 小平 朋江

[応用心理士の現場]
ケアマネージャの独り言 佐伯 典彦

・日本応用心理学会認定「応用心理士」資格認定申請のご案内

[常任理事会通信]
・第79回大会開催校・研究室紹介
・機関誌編集委員会からのお知らせ
・日本応用心理学会入会申込書
・原稿募集
・編集後記


創刊号 第2号 第3号 第4号 第5号 第6号
創刊号 第2号 第3号 第4号 第5号 第6号
第7号 第8号 第9号 第10号 第11号 第12号
第7号 第8号 第9号 第10号 第11号 第12号
第13号 第14号 第15号 第16号 第17号
第13号 第14号 第15号 第16号 第17号

第77回大会 優秀大会発表賞受賞者

日本応用心理学会第77回大会「優秀大会発表賞」

日本応用心理学会    
優秀大会発表賞選考委員会

 日本応用心理学会では,本年度から年次大会において優れた研究発表を行った研究者および研究発表を表彰することになりました。
 先日の常任理事会で,第77回大会における優秀大会発表賞受賞の選考をおこない,以下の発表が受賞となりました。おめでとうございます。

虚偽検出検査における質問および返答の影響  末梢皮膚血流を指標とした分析
 ○石岡 綾香・小野 洋平(駒澤大学大学院人文科学研究科)
  軽部 幸浩・谷口 泰富(駒澤大学文学部)
小児専門病院放射線科におけるヒューマンエラーの事例分析
    子どもの特性とエラーとの関連
 ○石舘 美弥子(湘南短期大学看護学科)
  五十嵐 博(群馬県立県民健康科学大学診療放射線学部)
臨地実習で学習困難を経験した時の看護学生のPAC 分析
 ○那須 美奈子(新潟県立看護大学大学院看護学研究科)
  堀 良子 (新潟県立看護大学基礎看護学)
看護学生の事故防止教育の検討  患者の日常生活動作のイメージと危険察知
 ○西土 泉・佐野 薫・玉木 ミヨ子・今野 葉月・蒲生 澄美子・関口 恵子・宮崎 素子
  (埼玉医科大学短期大学)

[敬称略,○印は責任発表者,所属は受賞当時,順不同]

応用心理学のクロスロード 第2号

[表紙] [本文]
応用心理学のクロスロード 第2号 応用心理学のクロスロード 第2号

◆CONTENTS
[巻頭言]
日本応用心理学会の温故知新  藤田 主一

[特集]日本応用心理学会第77回大会報告
実践の中で人間を徹底して尊重する心理学をめざして
大会委員長からの報告 日本応用心理学会第77回大会を終えて
感謝と期待   田中 真介
参加院生からの報告
(1)「人とのつながりの大切さ」  横井川 美佳
(2)たくさんの刺激や出会いを得た2日間  西村 由美子
本誌広報委員からの報告 さまざまな工夫が施された大会  加藤 博己・蜂谷 真

[応用心理学 未来への展望]
社会的責務を担う応用心理学  奥澤 良雄
心理学に出合えてよかった  恩田 彰

[特別寄稿]
日本応用心理学会への期待「エコとしての心理学史」の重要性  高砂 美樹

[ホープ登場 クロスロードの星]
(6)飯田 敏晴[独立行政法人国立国際医療研究センター病院]
(7)渡邊 ひとみ[同志社大学]
(8)藤浦(加藤) 芳江[株式会社ベネッセコーポレーション]

[現代社会と応用心理学]
医療現場とリスクマネジメント 看護師をむしばむ医療事故への不安
原田 博子・川本 利恵子
[大学探訪]
研究室におじゃましました 常磐大学人間学部  申 紅仙

[職場探訪]
科学警察研究所  関 陽子

[CROSSROAD ESSAY 私と応用心理学](2)
基礎心理学の視点から応用心理学を考える  荻野 七重

[海外最新事情]
第27回国際応用心理学会大会に参加して  大森 哲至

[心理学から見たおすすめDVD紹介]
『911 ボーイングを捜せ』/『9/11:真実への青写真』/『911の嘘をくずせ』
いとう たけひこ
[BOOK REVIEW 本を出しました]
南 憲治  『児童心理学の最先端』
秋葉 英則  『人に惚れて人になる』
松井 洋  『インテリ公害』
樋口 康彦  『男ひとりの老後にならないための55ヵ条』
緑川 晶子  『心の科学』
沢宮 容子  『改訂 人間関係学』

[応用心理士の現場]
からみあうニーズとシーズ  廣島 克佳

・日本応用心理学会認定「応用心理士」2010年度後期資格認定申請のご案内

[常任理事会通信]
・第27回国際応用心理学会大会(メルボルン)報告
・機関誌編集委員会からのお知らせ
・2010年日本応用心理学会学会賞について/名簿の送付について
・日本応用心理学会入会案内(申込書)
・原稿募集
・編集後記


創刊号 第2号 第3号 第4号 第5号 第6号
創刊号 第2号 第3号 第4号 第5号 第6号
第7号 第8号 第9号 第10号 第11号 第12号
第7号 第8号 第9号 第10号 第11号 第12号
第13号 第14号 第15号 第16号 第17号
第13号 第14号 第15号 第16号 第17号

公開シンポジウム[2010]

[テーマ] なぜ若者は恋をしないのか?  応用心理学からみた恋愛

[日 時] 平成22年11月13日(土) 午後1時00分~15時30分

[会 場] 東京富士大学 本館1階 メディアホール

公開シンポジウム2010のポスター
※画像はクリックで拡大表示されます
[企画]
  田之内 厚三(麻布大学)

[司会]
  大坊 郁夫(大阪大学)

[話題提供者]
恋がうまくいく方法を心理学は教えてくれるのか?
  谷口 淳一(帝塚山大学)
恋愛の進展:異性のこころの理解
  川名 好裕(立正大学)
進化生物学から見たヒトの配偶者選択と恋愛
  長谷川 眞理子(総合研究大学院大学)


公開シンポジウムは多くの皆さまにご参加いただき,
盛会のうちに終えることができました。


[お知らせ]公開シンポジウム2010

[テーマ] 『なぜ若者は恋をしないのか?  応用心理学からみた恋愛

 「いまの若者は恋をしない。恋愛が嫌い」といわれています。このため,晩婚化も指摘されています。一方で,30代~40代の婚活も盛んです。こうした現象がなぜ生じているのかを応用心理学の観点から,二人の専門家が,その心理と行動について切り込んだ議論を展開します。また,恋愛行動を考える際には,動物行動学や進化論的な視点からの考察も必要です。この分野の代表的な研究者である長谷川先生からは,ヒトの進化史における配偶者選択のあり方が現代の恋愛や結婚にどう影響しているのか,興味深い話題が提供されます。
[日時] 2010年11月13日(土)
       13時00分~15時30分

[場所] 東京富士大学 本館1階
     東京都新宿区高田馬場3-8-1

     ◆入場・参加費無料(先着150名)

[企画] 日本応用心理学会企画委員会

[司会] 大坊 郁夫 氏(大阪大学)

公開シンポジウム2010のポスター
※画像はクリックで拡大表示されます

[話題提供者]
  恋がうまくいく方法を心理学は教えてくれるのか?
    谷口 淳一 氏(帝塚山大学・恋愛心理学では新進気鋭の研究者)
  恋愛の進展:異性のこころの理解
    川名 好裕 氏(立正大学・恋愛の自己呈示の研究で活躍)
  進化生物学から見たヒトの配偶者選択と恋愛
    長谷川 眞理子 氏(総合研究大学院大学・国内外のメディアでも著明な人類学者)


応用心理学のクロスロード 創刊号

[表紙] [本文]
応用心理学のクロスロード 創刊号 応用心理学のクロスロード 創刊号

◆CONTENTS
[刊行にあたって]未来志向の応用心理学  森下 高治

・日本応用心理学会第77回大会へのお誘い

[創刊号特別企画]
対談 日本応用心理学会への期待を語る

[応用心理学 未来への展望]
将来に向けての心理学役割は大きい  高嶋 正士
自由に学べるという喜びは,何にも代えられない  宮本 美沙子

[ホープ登場 クロスロードの星]
(1)棚橋 綾香[京都大学]
(2)小野 洋平[駒澤大学]
(3)中井 宏[神戸大学・大阪大学]
(4)引地 博之[東北大学]
(5)長内 優樹[大正大学]

[大学探訪]
研究室におじゃましました 中京大学心理学部  尾入 正哲

[職場探訪]
財団法人 労働科学研究所  越河 六郎

[CROSSROAD ESSAY 私と応用心理学]
応用心理学が果たす役割の大きさに新鮮な驚きを感じる  藤田 主一

[海外最新事情]
東アジアの発達障害研究の現状と課題  荒木 穂積

[心理学から見たおすすめDVD紹介]
『こんばんは』  田中真介

[BOOK REVIEW 本を出しました]
板津 裕己   『こころの健康の基礎理解』
田中 堅一郎  『荒廃する職場/反逆する従業員』
齊藤 勇    『図解雑学 見た目でわかる外見心理学』
大坊 郁夫   『関係とコミュニケーション』
網野 武博   『子ども家庭福祉の新展開』
蓮花 一己   『こころのケアとサポートの共育』
小林 幹児   『介護職・リハビリ職(PT・OT・ST)のためのシンプル回想療法』
橋本 秀美   『スクールカウンセリングに活かす描画法』

[応用心理士の現場]
わが国における障害者武道の普及とその対策について  中島 たけし
さまざまな心理対応方法を研究・実践  柳澤 淳子

・日本応用心理学会認定「応用心理士」資格認定申請のご案内

[常任理事会通信]
・2011年第78回大会開催校・研究室紹介
・第27回国際応用心理学会大会のお知らせ
・機関誌編集委員会からのお知らせ
・事務局/日本応用心理学会入会案内(申込書)
・原稿募集


創刊号 第2号 第3号 第4号 第5号 第6号
創刊号 第2号 第3号 第4号 第5号 第6号
第7号 第8号 第9号 第10号 第11号 第12号
第7号 第8号 第9号 第10号 第11号 第12号
第13号 第14号 第15号 第16号 第17号
第13号 第14号 第15号 第16号 第17号

公開シンポジウム[2009]

[テーマ] 目撃証言・供述は信用できるか  裁判員制度と応用心理学

[日 時] 平成21年12月5日(土) 午後1時30分~16時00分

[会 場] 駒澤大学 1号館 204教室

公開シンポジウム2009のポスター
※画像はクリックで拡大表示されます

[企画]
  田之内 厚三(麻布大学)

[司会]
  細江 達郎(岩手県立大学)

[話題提供者]
目撃証言の誤りの原因を考える
  厳島 行雄(日本大学)
裁判員の判断における感情と直感について
  伊東 裕司(慶應義塾大学)
裁判員制度・被害者参加制度が心理学研究にもたらす新たな可能性
  藤田 政博(政策研究大学院大学)

[指定討論者]
  伊藤 芳朗(弁護士)
  齊藤 勇(立正大学)


公開シンポジウムは多くの皆さまにご参加いただき,
盛会のうちに終えることができました。


[お知らせ]公開シンポジウム2009

[テーマ] 『目撃証言・供述は信用できるか  裁判員制度と応用心理学

 裁判員制度のもとで目撃証言による冤罪を防ぐには,どのような工夫が必要なのか。また,検察官や弁護人の話し方,被害者や遺族の発言が裁判員の判断にどう影響するのか。本当に,客観的事実にだけ基づいて判断できるのか。
 各界の専門家が応用心理学の立場から切り込んだ議論を展開します。
[日時] 2009年12月5日(土)
       13時30分~16時00分

[場所] 駒澤大学 1号館204教場
     東京都世田谷区駒沢1-23-1

     ◆入場・参加費無料(事前申込み不要)

[企画] 日本応用心理学会企画委員会

[司会] 細江 達郎 氏(岩手県立大学)

公開シンポジウム2009のポスター
※画像はクリックで拡大表示されます

[話題提供者]
(1)目撃証言の誤りの原因を考える
    厳島 行雄 氏(日本大学・目撃証言の信憑性を研究)
(2)裁判員の判断における感情と直感について
    伊東 裕司 氏(慶應義塾大学・記憶や感情が判断に及ぼす影響の研究)
(3)裁判員制度・被害者参加制度が心理学研究にもたらす新たな可能性
    藤田 政博 氏(政策研究大学院大学・心理学の司法制度への応用研究)

[指定討論者]
(4)伊藤 芳朗 氏(弁護士・オウム真理教被害者救済で活躍)
(5)齊藤 勇 氏(立正大学・心理学実験の知見を著作やテレビで紹介)


日本応用心理学会誕生の歴史と
開かれた日本応用心理学会のこれから!

理事長 森下 高治(もりした たかはる)
帝塚山大学 心理福祉学部

 2011年も10ヶ月が過ぎ,大震災以降私たちが住む社会は震災で原発事故が発生し,これまで経験したことがない環境汚染や社会・経済の低迷が続いている。復興にほんの少しは踏み出しつつあるが,未来の子どもたちに大きな課題を背負わしている現状から確実に希望の光が差すことを祈りたい。そのようななか,いまこそ応用心理学の社会に対しての貢献と使命が問われている。この度,ホームページが一新されるのを機会に多くの応用心理学徒と未来に向けた応用心理学,学会の今後を考えてみる。
 日本応用心理学会は,日本心理学会とともにわが国おいて第二次世界大戦前,期間中,戦後半世紀を経て,その間心理学の成立基盤に根本的な変化を経験し,影響を受けつつ継続してきた数少ない学会の一つである。
1999年に結成された日本心理学諸学会連合の組織には,現在39団体が加入している。
多くの心理系学会のうち日本心理学会に次いで歴史的に古い,伝統のある学会である。
 人間の幸せを創出する学問として心理学,応用心理学が位置づけられるが,原理・原則の発見をする基礎心理学,理論心理学に対峙する形で応用心理学がある。応用心理学は,問題解決のための学問であり,応用心理学-Applied Psychologyを通じ原理・原則の発現を目指すことからまさに実践心理学-Practical Psychologyであると言える。
本年信州大学(内藤哲雄教授)で開催された大会は,78回を数えた。2012年の79回大会(北星学園大学 濱保久教授)は札幌にて開催,再来年2013年には80回大会(日本体育大学 藤田主一教授)を迎える。
 1998年に日本応用心理学会史が刊行された。副題は-学会活動の変遷 回顧と展望-がつけられていた。加えて本年2011年9月14日に日本心理学会第75回大会(日本大学,厳島行雄大会委員長)に日本応用心理学会は,後述の通り開催校である日本大学と関係が深いこともあり,学会あげて『応用心理学の発展と社会への貢献』 を大会シンポジウムテーマに取り上げた。本学会副理事長の藤田教授がシンポジストして”応用心理学と日本応用心理学会の発展”と題して話題提供をされ学会の歴史を纏められた。ここでは,学会史とシンポジウムで取り上げられた一部を紹介する。
 わが国の応用心理学的研究活動は,1920年頃に一層盛んになったとされ,1927年に各種テストを検討するための研究会が関西で生まれ,「応用心理学会」と呼ばれていた。後の関西応用心理学会,現在の関西心理学会である。
一方,東京近辺在住の心理学者らが「応用心理学会」の第1回会合を1931年に東京帝国大学で開催した。その後,第二次世界大戦までの間,関西と関東で定期的に「応用心理学会」,また隔年で「応用心理学会合同大会」が開催された。戦時中の1940年に応用心理学会暫定規則が発表された。1941年には心理学会会則が出来,既存の国内の心理系学会が一つに纏められた。
 戦後まもない1946年に「応用心理学会復興第一回大会」が日本大学(渡邊徹教授)で開催,1957年までは年二回行われていた。今日,39もある心理学関係学会名をみると研究領域,分野は極めて広いが,なかでも応用心理学は社会の具体的な問題解決に大きな役割を担っている。今世紀の1/4世紀のなかで細分化された心理学のさまざまな領域の統合・融合が必要ではないかと思う。
 最近,心理学の近接領域である脳神経科学の分野ではいろんなことが分かってきた。また,応用心理学は認知科学の問題ともかかわりが深い。しかも,昨今の社会経済的環境,地球環境の問題は,個人を超えるところにあり,そこには学際的な問題,他領域研究者とのリエゾン(連携 liaison)の問題がある。このようなことから心理学の近接領域,また,相当遠い位置にある領域からの参入もあることは自然の流れである。
 実際,社会,交通,看護,産業,臨床,医療,教育,福祉,犯罪領域以外に工学,情報系などさまざまな分野の研究者の入会が一層望まれる。私たちは,なによりも先達が築いて来られた応用心理学を学び,これからの応用心理学を考え,他分野,他領域の研究者との共同作業を通じ,社会に貢献できる学問にさらに育てていきたいと考える次第である。


 藤田先生以外に話題提供者は,応用心理学の第一人者である井上孝代教授(明治学院大学)が「基礎心理学と応用心理学の協同による心理学教育の試み」を,臼井伸之介教授(大阪大学)が「安全研究における応用心理学の役割」と題して話しをされた。司会は,大坊郁夫教授(大阪大学)が労をとられ,指定討論に田之内厚三教授(麻布大学)と厳島教授が役割を担われた。