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6月, 2018:

メールニュース Vol. 149 2018年6月23日

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日本応用心理学会 メールニュース Vol. 149
2018年6月23日
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日本応用心理学会 会員各位

論文電子投稿システム受付再開のお知らせについて

 学会事務局移転による種々の事務作業引継ぎと,機関誌編集委員会新メンバーへの移行にともない,2017年12月20日より一時的に中止しておりました論文電子投稿システムの稼働が,7月上旬より開始されます。
投稿システム停止期間中には,会員の皆様方へご不便をおかけいたしましたことお詫びいたします。会員の皆様方のご協力がありましたため,無事7月上旬を目標に論文電子投稿システムの再開がおこなえるになりました。
 新・論文電子投稿システムは,(株)杏林社の「スカラーワン」というシステムです。以前の電子投稿システムと同様に,作成した原稿を登録の手順に従って作業をおこない,ファイルをアップロードするものです。詳しいことは,学会ホームページに「電子投稿システム」のリンクが作成されていますので,そちらにある汎用マニュアル(投稿者)をご覧ください。
 本学会では,今後益々皆様方のご期待に応えていきたいと考えておりますので,積極的にご活用ください。
 多くの皆様からのご投稿をお待ちいたしております。

日本応用心理学会
機関誌編集委員会

2017年度 若手会員研究奨励賞受賞者

 大工 泰裕

[所属]
  大阪大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程
[研究課題名]
  社会的望ましさを排除した体罰容認度を測定する潜在的指標の開発
     紙筆版による教育現場での普及を目指して
[研究計画書より]
 本研究が提案するSC-IATによる潜在的体罰容認の測定は,過去の体罰研究で見逃されてきた社会的望ましさの影響を排除できる点で独創性がある。また,潜在的体罰容認度のほうが体罰行動を正確に予測すると実験的に示すことで,潜在的体罰容認度の高い人々にフォローアップを行うことが体罰防止に有効であることが示される。このような検討は,意識調査が中心であった過去の体罰研究とは一線を画すものである。
 また,研究2で開発するSC-IATの紙筆版は,体罰容認度を測定する現実の場面での応用可能性が高い。なぜなら,紙筆版を開発することによって,コンピュータ版では実質不可能な多人数に対する同時測定が可能になるとともに,体罰防止教育の効果測定として自己報告式の質問紙と同等コストで教育現場に導入することが可能になるからである。そのため,今後の教育現場での標準的な測定法となることが期待される。


選考経過

1.応募状況

 2017年度若手会員研究奨励賞は,2017年8月27日に開催された総会において設置が承認され, 2017年10月31日を申込締切日(当日消印有効)として募集されました。期日までに所定の応募書類を提出した応募者は5名でした。内訳は第部門3件,第5部門件,第7部門件となっています。

2.選考委員会

 応募者の提出した研究計画書と研究業績点について,氏名を伏せた形でPDF化し,予備審査を実施しました。予備審査には応募者自身が申告した審査部門別に,機関誌編集委員会部門別編集委員2名が当たりました。
 2018年4月8日に開催された選考委員会において最終選考が行われ,受賞候補者1名が選考され,その結果は同日に開催された常任理事会において報告され,承認されました。

3.評価基準

 予備審査,最終選考ともに,応募書類は以下の4観点について「5:優れている-3:基準を満たしている-1:不十分である」の5段階で評価されました。

  1. 研究課題の学術的重要性・妥当性(「研究目的」欄など)
    • 学術的に見て,推進すべき重要な研究課題であるか。
    • 研究構想や研究目的が具体的かつ明確に示されているか。
    • 日本応用心理学会が支援するに相応しい研究上の意義が認められるか。
  2. 研究計画・方法の妥当性(「研究計画・方法」欄など)
    • 研究目的を達成するため,研究計画は十分練られたものになっているか。
    • 研究倫理上の配慮が必要とされる研究では,適切な配慮がなされているか。
  3. 研究課題の独創性及び革新性(「研究目的」「研究計画・方法」「研究の独創性・意義」欄)
    • 研究対象,研究手法やもたらされる研究成果等について,独創性や革新性が認められるか。
  4. 研究遂行能力の適切性(添付業績など)
    • これまでの研究業績等から見て,研究計画に対する高い遂行能力を有していると判断できるか。

4.選考経過

 選考委員会では,まず今年度の受賞者数について3名を上限とすることが確認されました。その上で,予備審査に当たった機関誌編集委員会部門別編集委員2名と選考委員長を除く選考委員3名による観点別評価得点を参考に,上位者から順に受賞にふさわしいかどうか慎重審議いたしました。
その結果,最上位者名については観点別評点の平均がすべて「3」以上で,また総合得点でもそれぞれ15.8点と高得点を得ていたことから,全員一致で受賞候補者とすることに決定しました。
2位以下の応募者については,観点別評点平均が「3」未満の評価を受けた観点が複数あり,その点について意見を交換しました。その上で,受賞の可否について慎重に審議した結果,全員一致で2位以下の応募者からの受賞は見送ることに決定いたしました。

5.講評

 今回も応募者数は5件に留まり,まだまだ広報の努力が不足していることを反省いたしました。応募していただいた会員の皆様にはあつく御礼申し上げます。
 選考経過にありますように,最終的には上限3名より少ない名の方が受賞されることになりました。受賞された名の方については,審査者全員からすべての観点について基準以上のレベルを満たしていると評価され,選考委員会でも全会一致で受賞が決定いたしました。
 一方,2位以下の応募者の方々については,複数の観点で評価平均が「3」未満となっていたため,受賞には至りませんでした。今回は応募者数も少なかったため,選考にもれた応募についても細かい意見交換がなされ,議論されました。
 今回の審査で議論になった点のひとつは,応用心理学会として支援するに相応しい内容かどうかと言う問題でした。選考から漏れた応募の中には,研究計画はしっかりしており,業績から判断して充分な研究能力も認められるというケースもありました。しかし,選考での議論では,評価基準()の応用心理学研究としての意義が明確に伝わってこないという意見から,採用には至りませんでした。特に,第部門(原理・認知・感情)で応募を考えている方は,特にこの点について説得力のある論点を呈示する必要があると思います。
 他方,それとは逆に,問題提起の着眼点は興味深く研究の意義は高く評価できても,その問題に相応しい研究計画が立てられ,結果が期待できるかどうかという点で不安があるというケースもありました。新しい問題に対してはさまざまなアプローチが可能ですが,思いつく限りの疑問を一挙に解決しようとしても難しいでしょう。大風呂敷を広げるより,じっくりと一歩一歩着実にアプローチすることを考えて,入念な研究計画を立てて進めていくことが必要だと思います。
残念ながら今回受賞から漏れた方も,このような点から,是非もう一度研究計画書を見直して頂いて,再チャレンジして下さい。お待ちしております。

メールニュース Vol. 148 2018年6月14日

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日本応用心理学会 メールニュース Vol. 148
2018年6月14日
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日本応用心理学会 会員各位

さて,
大阪大学大学院人間科学研究科の公募のお知らせがございました。

大阪大学大学院人間科学研究科 教授(社会心理学分野)公募について

大阪大学大学院人間科学研究科では,以下の要領で社会心理学研究分野を担当する教授(常勤)を募集しております。積極的なご応募をお待ちしております。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓【以下は公募内容の抜粋】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

1.募集職名・人員:
  教授 1名

2.所属:
  大阪大学大学院人間科学研究科

3.研究分野:
  社会心理学

4.担当業務:

  1. 教育 大学院および学部において,社会心理学の講義・演習・研究指導等の授業を担当すること。全学共通教育科目を担当すること。
  2. 研究活動 社会心理学の分野において,理論的研究と実証的研究をともに行うこと。
  3. その他 学部と研究科の運営業務に従事すること。

5.採用年月日:
  平成31年4月1日

6.応募資格:

  1. 博士の学位を有すること,あるいは同等の教育研究歴を有すること。
  2. 社会心理学に関する実証的研究業績(実験・調査などにより得られた資料を統計的に分析した内容の学術論文)有すること。
  3. 人間科学研究科・人間科学部の理念に基づき,学際性・実践性・国際性をもった教育研究活動を展開する意思を有すること。

  
7.提出期限:
   平成30年8月6日(月)必着

8. その他
  応募に関するより詳しい情報は下記URLをご参照下さい。
  http://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/node/1311


メールニュース Vol. 147 2018年5月29日

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日本応用心理学会 メールニュース Vol. 147
2018年5月29日
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日本応用心理学会 会員各位

さて,
仙台白百合女子大学人間学部心理福祉学科の公募のお知らせがございました。

仙台白百合女子大学人間学部心理福祉学科
教員(社会心理学分野)公募について

仙台白百合女子大学人間学部心理福祉学科では,社会心理学,産業・組織心理学または司法・犯罪心理学を専門とする任期つき専任教員(准教授もしくは講師)1名を募集しております。
詳細につきましては以下のwebサイトをご参照ください。応募〆切は5月28日です。よろしくお願いいたします。

http://sendai-shirayuri.ac.jp/saiyo/saiyo5.html

◆心理福祉学科専任教員(社会心理学)公募

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓【以下は公募内容の抜粋】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

[職名]准教授または講師(任期付)
    任期は4年(本学の定年は70歳です)

[所属]人間学部・心理福祉学科

[専門領域]社会心理学,産業・組織心理学 または司法・犯罪心理学

[担当予定科目]
社会・集団・家族心理学(特に社会心理学),産業・組織心理学または司法・犯罪心理学,心理学統計法,心理学実験,心理学研究法,心理福祉専門演習,卒業論文など
※ 上記の科目に加えて,心理学関係科目を担当する場合があります。
※ 科目は公認心理師に対応したカリキュラム変更後の予定科目です。

「採用予定日]2018年9月1日

[提出書類]
(1)履歴書 1通
(2)研究業績書 1部
(3)教育業績書 1部
(4)論文または著書(主要なもの5点以内,別刷・コピー可)
(5)(4)の著書・論文の概要 各1部(各800字程度)
(6)着任後の教育・研究に関する抱負 1部(1000字程度)
※ (1)~(3)は本学所定の様式をご使用ください。
※ 応募書類は原則として返却いたしません。
※ 提出された書類は教員選考のみに使用し,他の目的には使用いたしません。書類の取り扱いは「仙台白百合女子大学における個人情報保護の基本方針」に即して行います。

[応募締切日]2018年5月28日(月)必着

[書類送付先]
〒981-3107 宮城県仙台市泉区本田町6番1号
   仙台白百合女子大学 庶務課