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大会委員会企画シンポジウムA3

香りや見た目で脳を勘違いさせる
毎日が楽しくなる応用心理学

日 時:8月26日(土) 14:15 ~ 14:45
場 所:立正大学 品川キャンパス 11号館5階(1151教室)
企画者:日本応用心理学会第84回大会委員会
司 会:古屋 健(大会委員長)

坂井 信之

(東北大学大学院文学研究科)
キーワード:応用心理学,香り,ヒューリスティック


【執筆の背景】
 我々が普段過ごしている日常生活には心理学のヒントとなる事象が多く埋もれている。しかしながら、我々は毎日何気なくおこなっている行動に対して、その背後に心理学が関係していたり、脳が関わっていたりすることに気付きにくい。さらに、毎日おこなっている行動であるがゆえ、自分こそがその事象に一番詳しいかのような誤った知識を持っていることさえある。例えば、我々は一日3食前後の食事を、生まれてからずっと続けてきている。そのため、食に関して「プロ」を自称する人も多い。一方では、テレビや新聞などで「○○は体によい!」という情報に触れると、その真偽を確かめないまま、その情報を信じ込み、行動してしまう。本書ではこのような誤った行動や早とちり行動を取り上げ、その背後にある心理学や脳科学のメカニズムを解説し、読者に毎日自動的におこなっている行動への気づきを提案することにした。本書に記載されていることを理解することによって、よりよくあるいはより幸せに生きることができると期待している。

【内容の概要】
 本書は主に若年女性を対象とし、若年女性のライフスタイルに合わせたものとなっている。そのため、表紙やイラストをカジュアルにして、書店やネットショップ等で手に取ってもらえるような工夫がなされている。また、本文の構成も見開き2ページあるいは4ページで一つのエピソードが終了するようになっており、ながら読みができるように工夫している。それぞれのエピソードは心理学 ・脳科学実験の内容を解説する部分と生活への応用からなっている。なお、一般書としては珍しく、心理学用語にマーカーをつけ、索引を充実させて、自主学習にも使えるように工夫した。

本書の主な内容は以下の通りである。

プロローグ香りや見た目で脳は簡単にだまされる
 ・香りをかぐと味覚の脳が反応する
 ・プロが赤ワインと白ワインを間違えた
第1章 あなたの好きな味の正体を知っていますか?
 ・赤ちゃんが好きな味は生きるのに必要なものばかり
 ・見た目と味の実験1.3
 ・料理は見た目でカバーできる
 ・そばは香りを味わう
 ・人間はみんな猫舌!
 ・塩分を控えてもおいしく食べるコツ
 ・生野菜が好きな人は苦味を感じにくい味盲のほうが幸せ?
 ・味や香りがわからなくなったら鼻か脳の病気を疑おう
 ・舌の味覚分地図はウソだった!
第2章 心理学が教えるおいしさのトリック
 ・おいしいって何?
 ・スタバのコーヒーはどこが違う?
 ・旅のワクワク感を食べるものの満足感とすり替えている
 ・マズローで解き明かす食の欲求
 ・「おふくろの味が.」と言う夫はマザコン?
 ・料理が「おいしい」と言われるには
 ・イヤな記憶が結びつくと、その食べ物が嫌いになる
 ・のどごしって何?
 ・子供の偏食をなおすには?
 ・ぜひ避けたい孤食と個食
 ・1人の食事はまずい?おいしい?
 ・他社のヒット商品を改良したものでベストセラーになったものはない
第3章 人は香りとにおいでだまされる
 ・においセンサーだけがにおい分子をキャッチする
 ・なぜ、妊娠中の女性はにおいに敏感なのか
 ・なぜ自分のにおいに気づかないのか?
 ・「におう」「くさい」の言葉は、におい分子が飛んでくるときだけではない
 ・無臭消臭剤のしくみ
 ・男性ホルモンのにおいがわかると女性の生理周期が安定する
 ・好きな香り・嫌いな香り・クセになる香り
 ・人間関係に香りをかぎとる女性が、これから活躍の場もふえてくる
 ・香りと記憶は強く結びついている
 ・香りの癒し効果はホンモノ?
 ・柔軟剤のフローラルの香りがついていると、タオルがよりやわらかいと感じる
 ・情報1つでにおいの感じ方が変わる
 ・においはトレーニングできる
第4章 好感度は香りと見た目で決まる
 ・甘い香りは人をやさしくする
 ・人の印象は香りで変わる
 ・自分を印象づける香り選び
 ・男に磨きをかける香りと避けたい香り
 ・好きになる決め手は見た目、嫌いになるのはにおい
 ・30代以降になると出てくるにおいの原因
 ・フェロモンの真実
 ・「運命の赤い糸」と呼ばれる遺伝子の不思議
 ・リズムがあうと好きになってもらえる理由
 ・デートを盛り上げる料理や食べ方は?
 ・自分のにおいが気になるとき
第5章 脳を錯覚させるダイエット
 ・食べ物の価値を見直す
 ・お腹はすいてなくても鳴る
 ・やせたい人は小さめの皿を使うといい
 ・手の届くところに置かないことが食べる量を減らすための第一歩
 ・「バイキングは食べすぎる」は思い込み
 ・怖.いガマン型ダイエット
 ・ファストフードはなぜ太る?
 ・自分のカラダ、好きですか?
 ・多少のやけ食いはノープロブレム
 ・おいしく食べてやせるダイエット7つの習慣